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死にたくないが、生きたくもない。(小浜逸郎) 
 老いの入り口に立った著者が、この先の人生を展望する内容。一見するとニヒリスティックに思える彼の「老いとの向き合い論」だが、実際は老いの現実をどう受け止めるかという「戸惑い」が整理された内容になっている。結論部は若干自暴であるように感じないわけではないが、多くの老い世代を代理した正統派ロジックとも言えるだろう。

 読者である私はまだ「老いの実感」とは距離がある世代だが、それでも確実に押し寄せてくる加齢現象に思いを致さないわけではない。どうしても先人が先に老いて行く訳だが、そこで一体彼ら(彼女ら)が何を考え、老いや己をどのように感じるのかということは、今を生きる「老いていない人間=青壮年」の指針作りに寄与しないことはないだろう。老いを迎えた人達にとって、自分達が一体どんな立ち位置にいるのかを改めて考えることは非常に面倒なことであろうし、ましてそれを整理して他者に伝えようとする努力などなかなかするようには思えない。その点で作者が「老い」というものを社会的、文化的、性的といった各種カテゴリーから考察したこと、そして様々な要素により織り成されたタペストリーである「人生・老い」の実像をわかりやすい言葉で浮かび上がらせたことは評価に値するであろう。

 66億1千500万人の地球人全てに当てはまる論旨ではないが、少なくとも日本という区切られたエリアでの「老い」の一般的感覚は掴めているように感じる。本書は「老い」について、あれをせよ、これをせよとは言っていない。様々な老いの現実を適度(適当)に受け入れたらどうかという柔らかな提案があるのみである。老いを青春と変わらず(気持ちの上では)アクティブに生きていこうと捉えている人には本書は必要ない。老境に差し掛かった自分の立ち位置を自分で決めがたい人には一つの参考にはなるだろう。
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